発達障害の弟ウォルを惨たらしく殺された兄イルは、犯人たちがいる少年院へ。
失踪した親の借金を抱え、貧しい中で真っ当に生きる命綱だったウォルを殺されたイルの贖罪のような復讐。
誰が犯人か?
復讐は果たせるのか?
そういったサスペンス要素よりも閉鎖空間で煮詰まる格差と暴力の連鎖に対しての描写が悲劇的かつ残酷で、イルも教師スヌもファンも多面的で惹きつける。
悪い奴らはどうしようもなくクズで、胸糞悪くて作劇を盛り上げるし、緊張感を高めていて良い演技、悪い顔。
回想に回想を重ねて、少し後出し感が強くなってしまたのが少し勿体無く感じた