"狂犬"という名の教官のもとに、あらゆる暴力が許容されている少年院で復讐を企てる中で、弟を救えなかった過去への贖罪。そして自分に対する戒めのように、返り討ちを覚悟で所構わず自暴自棄に殴りかかっていく。赦しがテーマになっていたり、キリスト教文化が盛んな韓国ならではの作品。
ゲームチェンジャーになりそうな男が全く効果的じゃないのが残念。ピークの持っていき方もどうなの?という感じで、観客の熱量が下がる前に事の真相を話すべきだったと思います。蛇足じゃないんだけど、蛇足のように見えちゃう。狂犬の活躍ももっと見たかったな。