これまでの人生で1番面白い映画かもしれない。
息が出来ないくらい苦しくて、ずっと惹き付けられて、最後まで目が離せなかった。
嬴政が、なぜ王として中華統一を目指すのか。紫夏のエピソードの中で、恩や優しさは人から人へと受け継がれていき、そして命が受け継がれ、生きなくてはいけない理由が生まれるのだと感じた。自分の為ではなく、死んでいった人々の思いが王を奮い立たせる。責任であり、重荷でもある。たくさんの犠牲が報われるために、戦わなくてはいけない。守らなくてはいけない。だから進まなくてはいけない。たくさんの憎しみや苦しみ、目の前で自分の犠牲になってきた人たちを見た嬴政だからこそ、王の座にふさわしいのだと思った。
誰もが無理だろう、と思ってしまうような無茶な策の中に一筋の希望を見つけ、がむしゃらに戦う飛信隊の姿がかっこよかった。
命がある限り、進まなくてはいけない、勝負しなくてはいけない、そんなことを感じた。
死ぬこと以外かすり傷。