よしおスタンダード

キングダム 運命の炎のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)
3.6
No.4159

シリーズ第3弾。

信の性格が少しずつ変化しているように感じる。

猪突猛進なのは相変わらずなんだけど、前よりかは人の話を聞くようになってるし、

何かを考えてる様子も徐々に増えているように思う。

それはもちろん、ここまでたくさんの修羅場をくぐり、仲間を失い、自らも死地に立ってきた経験がそうさせるのだが、

私には、2でなかなかの存在感を示した、縛虎申(ばくこしん/渋川清彦)の最期のセリフ

「勇猛と無謀は違う、そこをはき違えると何も残さず早く死ぬ」

が、かなり効いているように思う。

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信が、いよいよ馮忌(ふうき/片岡愛之助)の元へ突撃するとき、配下に向かって、

これまで一度も聞いたことのないような「大声」で発破をかけるシーンがあるが、

(このとき、ほんとによく声が出ていてちょっとゾクっとした)、

この信の勇ましい姿が、同じく大声で最期まで檄を飛ばし続けた縛虎申と重なり、熱くなった。

良縁が人を強くし、強くなった人がまた良縁を広げるのである。