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ゴジラxコング 新たなる帝国のNoirのレビュー・感想・評価

4.0
二大怪獣、共闘!!

夢の対決が実現した「ゴジラvsコング」の続編およびモンスター・バース5作目。

コングの住む地下空洞の世界で発見された未知なる領域。そこは新たな脅威”スカーキング”が恐怖で支配する王国だった。

そして導かれるようにゴジラが目覚め、地球を舞台とした怪獣バトルのゴングが再び鳴り響く。

「ゴジラ-1.0」の快進撃に興奮冷めやらぬタイミングでの公開で、若干の心配があったものの、明るめのバディ映画に振り切っている。

製作陣は本当に昔のゴジラをよく見ていると思う。本作は古き良き昭和ゴジラのハリウッド版リメイクだ。

今回のゴジラはよく動く。日本では畏敬の念を抱くファンも多くいるので、本作ではやや抵抗を感じる方もいるはず。しかしゴジラは悪の化身だけでなく、時代と作風に合わせて柔軟な側面も見せてきた。これはこれで良い。

コングのパートはほぼセリフなし。表情で汲み取るしかないという今まであったようでなかったような展開。ミニコングとは親子というより相棒のような関係性。ちなみにオリジナルの「キング・コング」には「Son of Kong」という続編が存在する。

女王「モスラ」も再登場。KOMと同じ個体かどうかは不明だが、原作のようなインファント島の守り神らしさが出ていたと思う。

怪獣プロレスが中心となるため、ドラマ部分はほぼ...もはや完全に壊滅状態。怪獣パートをスムーズに進めるためのパイプ役にすぎず、キャラクターとしての魅力は皆無。

本作は前回をこえる大ヒットを記録。最近ではドラマ版のシーズン2の制作が決定している。もしかしたらこのシリーズ、まだまだ続くかもしれない...!
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