2023年7月23日@アップリンク京都
キャスティングは、とても良くて、モトーラ世理奈、詩羽、松本まりかが特に好印象。吉岡里帆は、演技が安定しなくて、モトーラ世理奈と同じフレームで演技をすると、時々、違和感があったり、それは、という部分が出るが、監督が新人で千原徹也監督なので、フォロー出来てなくて残念。
一方で、撮影と音楽が良くない。特に撮影。元々、デザイナーで「デザインの力で映画は変わると思っている」との意気込みで製作されたようですが、結果的には、良い方向には転がらなかった印象。iPhoneか別のカメラか判別できなかったが、手振補正が弱いカメラになるたびに、違和感。その撮影方法を選択した効果が出ていない。また、アップと引きのバランスも悪く、俳優が良い演技をしているのを妨げている。音楽も、主張しすぎる部分があって、良くない方向に行ってしまった感。自己主張強めのデザイナーやCM監督が撮影すると、こうなることが多いが、まんまそうなていて、残念。映画なので、新しいことに挑戦することも、それを観ることも良いのだけど、その意図や効果が独りよがりになってしまった感じ。良いキャスティングだっただけに、残念。