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プチ・ニコラ パリがくれた幸せのchiyoのレビュー・感想・評価

3.5
2024/3/16
いたずら好きの男の子・二コラを生み出した、イラストレーターのサンペと作家のゴシニ。二コラが誕生したきっかけ、二コラの家族や友だちとの日常を描くと同時に、サンペとゴシニの深い友情と個々の過去が明かされる。両親との折り合いが悪かったり、家族をホロコーストで亡くしていたり、幸せとは言えない子ども時代を送った二人。いつかの自分たちが出来なかったことを二コラを通して追体験し、まさに二コラは二人の分身と言える。そんな中でのゴシニの急逝は、サンペにとっては自分の半分を失ったようなもので、その悲しみがしみじみと伝わってくる。伸び伸びさを感じるアニメーションで、どこにでも登場する二コラがとにかく可愛い!こんなにも素敵な世界を生み出してくれた二人に感謝、原作の児童書「プチ・二コラ」も読んでみたい。
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