楽太郎

シネマ歌舞伎 唐茄子屋 不思議国之若旦那の楽太郎のレビュー・感想・評価

4.0
クドカン&中村勘九郎さんの「いだてん」コンビによる歌舞伎と落語のコラボ演目。今回はさすが本領発揮といったところ。内容は「唐茄子屋政談」そのもので、基本的には馬鹿話。そこに現代ギャグが次々に放り込まれるので、よく笑える。正月に観るにはぴったりのシネマ歌舞伎でした。
また、並み居る歌舞伎俳優の中でクドカンファミリーの荒川良々さんが大奮闘しており、こちらも見所。いつもの被害妄想的なやりとりが面白かったです。ほかの演者に無視されての、「これが梨園の洗礼かっ!」というセリフが今となってはすごい皮肉に聞こえる笑。
なお、ときおり出てくる坊さんたちの下ネタが不快で嫌だったけど、これも「鈴振り」という落語の元ネタがあったんだね。今、調べて分かりました。歌舞伎は女性客も多いし、子役も出ていたからなくても良かった気がします。
楽太郎

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