特売小説

ウィ、シェフ!の特売小説のレビュー・感想・評価

ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)
-
割とお気楽な。

呉越同舟一蓮托生凡骨愚連隊の常識破壊的人生大逆転劇だぜいえーいものだろうという先入観を持って臨んで。

自らの仕事に於いて矜持を貫く姿勢は好印象だが人当たりがナイスじゃねえな、あ、でも環境が彼女に変化をもたらす流れねオッケー把握、なんつって。

加えて移民問題なんかも扱うと、あら意欲的、なんつって画面を眺めて果たして。

物語としては成功例も山程ある類型的なもの、展開からなにからパターンなぞりにすりゃ間違いないのに何故にと思うくらいエピソードの整理が出来ていない印象。

その上で。

街の一区画封鎖して生放送するくらいのテレビ番組のセキュリティが激甘、且つ、不測の事態への対処もその場凌ぎで危機感に足らず杜撰に過ぎる、そんな有り得ない展開を繰り出されちゃあ失笑が精々。

そこまでの賭けに出なきゃならん程に移民向け職業訓練だかのシェフ養成コース開設が危ういなんてハナシしてましたっけ、或いは反対勢力の横槍エピソードでも挿し込んでくんなきゃ呑み込めないすよ乱暴過ぎて。

実務さながらに訓練の成果を見せる行も年齢詐称疑惑も丁寧に段階踏まなきゃ味のしない素材だと思うけどなぁ。

という事で全体、脈絡のないエピソードの羅列に見えてしまいましたよ、と。
特売小説

特売小説