三樹夫

インフィニティ・プールの三樹夫のレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.8
作家のアレクサンダー・スカルスガルドは妻と共にリゾートの島に訪れ、彼の小説のファンだという謎女ミア・ゴスと出会う。まだ映画が始まって間もないがアレクサンダー・スカルスガルドが立ちションしてたらミア・ゴスに手コキされたところから話は大きく動き出し、帰り道に車で人を轢いてしまいミア・ゴスの極悪アドバイスに従い逃げるも結局警察に捕まる。この島では人を殺した奴は死刑だけど外国人観光客は特権があって、クローンを作りそのクローンを死なせてしまった者の息子が殺すことでチャラという怒涛の展開で観てるこっちのハートは鷲掴み。ただ観てて心配なのは途中で失速しないかということだが今はそれどころではなく、クローンの作り方がセックスか射精のサイケ描写みたいな感じで、クローンという子供の出産みたいなイメージだった。
人殺してもクローン作ってクローンが処刑されれば罪はチャラということで、ミア・ゴスの金持ち仲間とアレクサンダー・スカルスガルドがやりたい放題やっていく。ここからは手コキからクローン処刑までの序盤の怒涛の展開という話による引き付けは影をひそめるが、キメセク乱交やひたすらぶん殴って顔が崩れるなどケレンとハッタリの画を放り込んでくることで引き付けられる。

何処に進むのか分からないのが楽しい映画であるが、ミア・ゴスによるアレクサンダー・スカルスガルドの小説への酷評レビュー音読で、この映画って女王様ミア・ゴスと奴隷犬アレクサンダー・スカルスガルドのSM映画やんと納得する。『極道の妻たち』以来となる血まみれオッパイ吸いでミア・ゴスに母親というイメージが重ねられ(単に授乳プレイともとれるけど)、先のクローン作りのサイケ描写も、ミア・ゴスという母親がクローンという子供を産んだみたいなイメージだったという答え合わせにはなるが、変態の考えることはよく分からん。
ミア・ゴスのSM映画という、ミア・ゴスファンのマゾを狙い撃ちみたいな作品だが、ミア・ゴス、いやミア・ゴス様と呼ばせてもらおうか、ミア・ゴス様はなんでこの役をやっているのと、常人から考えると借金苦でもなければこの役受けないだろと思うが、わりかしブイブイいわせている。
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