風来のリヨナ

キャプテン・ノバの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

キャプテン・ノバ(2021年製作の映画)
1.4
我、SFを外し続ける者。

光速ジャンプ中の事故で2025年の地球にやって来たノバ。近場を彷徨いてた少年ナスに助けられ、無事に任務の続行となった彼女の目的は、未来に危機をもたらす環境開発の阻止。しかし、彼女の身体は時間遡行の影響で子供になっていたのだった…みたいな。

”見た目は子供、頭脳は大人”という、某探偵にあやかった下品な触れ込みが気になっていたSF。割りと期待してた宇宙物…と思って観てみたら全くそんなことなく、とんでもなく薄っぺらい環境警鐘系だったので気が狂いました。

内容はまんま荒廃した未来からやって来た女の子が、そのきっかけになった環境破壊を防ぐために奮闘…という今時珍しい程にカビの生え尽くした設定で、本当になんの捻りも無くこのままやるので恐れ入ります。嘘だよな。

…でも今作、それだけなら(まぁ普通だなぁ…)で終わるところなのですが、何故か無意味に子供化するノバの”子供に代弁感”や、その獣めいた解決手段に、よく悪目立ちしている環境活動家…というか、テロリスト側の人たちの”イズム”を邪推してしまい、正直なところ溜め息物でした。これで何かを思える人は良い人でしょうがシンプルに怖い。

個人的に気に入ったのは、スロー銃です。
風来のリヨナ

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