ナイトアウェイク

呪餐 悪魔の奴隷のナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)
1.7
続編(らしい)。
前作を知らないし、こちらでは探しても見当たらなかった。

こんな感じで、レンタルショップによっては前作も置かず、続編とも分からず観る事になるのが本当にムカつく。
satan's slaves first episode,give me please.my devil~!

ネタバレってヤツ(?)。
頭弱めで i'm sorry.









評価。
日本にも共通する雰囲気を感じさせる、安アパートらしい、無いよりはマシ程度の質素な通路灯。
変な静けさ、薄暗さ。
主人公お姉ちゃんが、日本人の私から見ても特別に美人でもないし、かと言ってブスでもない。信じられない程、ちょーどいいって印象。それがとてもいい感じだった。
BGMが、劇中舞台現地の葬祭で実際に使ってそうな雰囲気で、それもすごく良かったし怖かった。

子どもが犠牲になる無慈悲な場面は、逆に平等さがあっていい。死に老若男女は関係無いのが現実的(ちょっと嫌だけど)。

雨が降ってる夜のバス停のシーンは、劇中でもかなり好き。
このシーンが、個人的に中々な好物。




ただ、ビビらせポイントは、わざとらしい感じはする。
テレビの砂嵐に映る女は、プリクラの美顔修正でもした画像を使ってるのかと思った。
冒頭の記者さん、[前に会った事が?]って聞いて、後で写真見てふと思い出すけど、こっちはそれ見てもムリだわ。
分からんて。
ピンとも来ない。
演出が押し付けがましい。

前作(?)で、お母さんがゾンビになった的な事を言うけど、結構平然と、フツーの会話の中に当たり前に含めてた。そんな軽い心境で言う事か?
終盤、多分何かの儀式なんだろうけど、主人公が見る幻覚シーンで明滅をやたら長く使い過ぎて、変化を感じないから飽きる。

母親の事や一番下の弟について、更には完全に忘れられる妹…。明確な回収が無いまま終わる。まぁ敢えて不可解でモヤモヤさせて終わるのは、これはこれで良かったかも知れない。
煮え切らなさは確実に残る。

心霊っぽい導入ながら、本筋はゾンビだったらしく、なのにゾンビという割に宗教じみたダシが効いてるせいで、私が認識してるゾンビでもない。[REC]に似た味がする。
だけど、やっぱりRECとも違う。
これをゾンビと呼んでいいものか…。

キョンシーも、中国版ゾンビとは言われてるけど、しっかりとキョンシーってブランドを完成させてるからなぁ。この[呪餐]については、劇中でもゾンビと認知してるらしく、観てるとややこしいわ。どれかにせいや!とか思った。

消息不明だった一番下の弟が儀式を執り行ってたのは、既にこいつは悪魔そのものだったって事かな。10人死んで、あそこにあったのは空の器と考えると、悪魔を現実に呼び寄せる儀式っぽい。
その悪魔共が現世で利用する物?

インドネシアの言葉は分からないけど、ローマ字表記では、サタンの奴隷って書いてる。
悪魔って、その範囲であり、組織。
集団、属性、総称で[会社]。
サタンは、その最上位にいる個を指すサタンという対象者であり、つまり社長さん。

だとすると、タイトルにサタンと付いてる以上は、キリスト教の悪魔と少なからず共通していて、いわゆる柱と呼ばれてる悪魔とかを扱ってるのかも知れない。上位悪魔の名前は一切出ないし、しまいには規模も超小さいけど。

ってゆーか、悪魔を呼ぶ儀式の召喚法が、手話でやるとかどういう事よ…。んで、別の子どもが手話でそれを妨害するとか、ヤバいシーンのはずなのにシュールでチープ。楽団のヘタな指揮かと思う程、イカれてる。

いいとこもあるんだけど、逆もバカデカい。
そして、エンディング曲は本当にこれでいいのか?中身の余韻も何もあったもんじゃない。ホラー映画をヒーキするワケでもないし分析もしないけど、厳しく書くと[死霊館]や[インシディアス]には遠〜〜〜く及ばない。

まぁ、いいところもあったにはあった。

記録。