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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのkomagire23のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

(ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)

「アクションのパート1、アクション以外のパート2!」

評判が良かったのでパート1を配信で観た後にパート2を観たのですが、噂に違わずパート2も大変面白く見ました。

パート1は、特にアクションが映画『ザ・ファブル』『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の岡田准一さんに匹敵するレベルで驚愕しました。

パート2はラストの対峙する相手の人数が減っているのもあり、パート1ほどのアクションの驚きはなかったのですが、それでもアクションはある一定の水準を超えていて、例えば神村ゆうり(丞威さん)と神村まこと(濱田龍臣さん)の冒頭のアパートに押し入るアクションは、映画『シン・仮面ライダー』で庵野秀明 監督が求めていたのはこのアクションだったのだろうな‥と思われるぐらいリアルで真に迫っていたと思われました。

ただそれ以上にパート2は、アクション以外の、杉本ちさと(高石あかりさん)と深川まひろ(伊澤彩織さん)との、あるいは田坂(水石亜飛夢さん)や宮内茉奈(中井友望さん)をも交えた、会話の掛け合いが素晴らしく秀逸で、全く本編と関係ないとも思われる会話が続いてもずっと面白いのは、映画ではなかなかない素晴らしい驚きだったと思われました。

これは、役者の皆さんの演技に加えて、演出をしている阪元裕吾 監督のセンスが素晴らしいのだろうなと強く思われました。

多くの人の評価が高いのも頷ける仕上がりになっていたと思われました。

惜しむらくはアクションがパート1以上に驚きがあれば傑作になっていただろうとは思われましたが、おそらくそんなことを気にせず登場人物の魅力を引き出すのに徹した映画になっているのだろうなと一方で思われました。

(※p.s. 宮内茉奈 役の中井友望さんは、映画『少女は卒業しない』で、学校の図書館が唯一の居場所の内向的な高校生を演じていましたが、今回と人物の性格が全く違っていて、役者の皆さんはやはり皆さん凄いなと改めて思ったりもしました。)
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