Breminger

デシベルのBremingerのネタバレレビュー・内容・結末

デシベル(2022年製作の映画)
1.6

このレビューはネタバレを含みます

韓国お得意のパニックものだな!というセンサーをビンビンに感じながらの鑑賞。あらすじもあまり読んでいませんでしたし、予告も3回見たかなってレベルだったので、今作の本当の題材はほぼ知らないままでした。

まさかの人間ドラマメインの作品…。爆発はするけれどそこまで多くなく、思っていたものと違ったのであまり乗れませんでした。アイドルグループの方々も絡んでいるから、やけに登場頻度が多かったり、主題歌が謎にエモーショナルだったんだなと思いました。

序盤から観る作品間違えたか?って思う唐突な潜水艦のシーンから始まり、そこで沈没するかもーってなって1年経って、と展開はサクサク進んでいきます。

予告やポスターでも大々的に宣伝されていたサッカースタジアムでの爆破は、割とあっさり解決してしまうので、もうここから全然違うものが始まるんだなと思ってしまいました。コナン映画ではここが終盤になり、めっちゃ盛り上がるので、序盤でこの大規模なもの使っちゃうのかーと思ってしまいました。

潜水艦での酸素量の問題で半分しか脱出できない状況下で、誰が残るかという問題はかなりヘビーだと思いましたし、そこはどう描くのかなと思ったらまさかの長い糸短い糸のくじ引きというお粗末なもの。それで生死を決められる身にもなってほしいものです。
そこで泣くななんて言われても泣きたくなりますよ。2分の1の賭けで生きるか死ぬかが決まるんですもん。

そこからの復讐もなんだか納得のいかないもので、言ってしまったら終わりですが、個人的な恨みなら当人に仕返せばいいのに、なぜ大規模で、しかも騒音で反応する爆弾なんてめんどくさいものを使ってまでやるのかと疑問に思ってしまいました。

アクションも何か突出したものは無いように感じました。殴る蹴るだったりはしますが、キレがいいわけでもなく、ただ見方とかを変えてやり合ってるだけの構図は見ていても熱くなるものがありませんでした。
カーチェイスもとりあえず突っ走ってみた感が出ており、カーチェイスの傑作が揃う韓国映画の中では印象には残らなかったです。

キム・レウォンさんは多く映画に出演されていますが、自分は今作で初めましてでした。表情の変化が乏しすぎて、緊迫したシーンでもなんだかそうでもないんじゃない?と思うところが多々ありました。
ビルから順に落下していくシーンとか痛いはずなのに、特段表情が変わらないので、不死身の類かと思いましたが別にそんな事は無さそうでした。ただこのRTA落下シーンは大好きです。

もっとド派手なものか、もっと緻密な韓国映画が観たいと常々思っていますが、どうしても韓国の感動ドラマは肌に合わないみたいです。
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