海東侑

岸辺露伴 ルーヴルへ行くの海東侑のネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

面白かった! フルカラーだけどだいぶ短い原作をどう2時間にするのかな……と思っていたが、黒い絵や青年期の回想、泉ちゃんと映画オリジナルの部分がいい塩梅だった でもどうしても画面が黒いから円盤化しても劇場で感じた以上の「黒」は得られないと思う
いつも最初にドアられる2人組が出ていたり、いつものBGMだけど琴(三味線かも)っぽい弦楽器が使われていたり、テレビ版との地続き感がある
青年期露伴先生の「いるの?!」って問いながらスタン!と奈々瀬の襖を開けるところや、「まだ漫画家じゃない……漫画家というほどには売れていない……」みたいなところよかったな 今の露伴先生の「見たいものを見るために、やりたいことをやりたいようにやる」の片鱗っぽくて
原作では出てこない泉ちゃんがいい仕事をしている 彼女がいたから重くなりすぎず、露伴先生とのやりとりも軽快で心地よい 毎回思うが家から閉め出すとことせぇんせ〜〜!ってとこ好きなんだよな あとあの露伴先生のパリ取材記でタイトル回収するのすごいいい 露伴先生のパリ取材記「岸辺露伴ルーヴルへ行く」、出ないんですか? 先生がルーヴルで描いた素描と服装と泉ちゃんセレクトの美味しいテイクアウト載ってるんでしょ絶対……
奈々瀬周辺、映画で映像として出力してくれているので原作読み返したくなる アンサーというか自分の解釈の答え合わせに近い感覚かな
Z-13倉庫で「本当は露伴先生、我々の悪事を知っていてそれを暴きに来たんじゃあないんですか?」「いいや?僕はただ山村仁左衛門の絵を見に来ただけだ」ってやりとり(セリフはニュアンス)がすごく「岸辺露伴は動かない」感 先生そうだよね、贋作作製騒動に関しては完全に巻き込まれだよね


ただ、ジョジョの入り口として、「動かない」(ドラマ・アニメ版ともに)の入り口としてはちょっとおすすめしにくい この作品を見るならとりあえずテレビ版は観ておいた方がいいし、ルーヴル原作も読んでおいた方がいい 時系列が前後するので未読だとかなり混乱すると思う 私も含めたほとんどの観客が黒い服着てきていて、「岸辺露伴ルーヴルへ行く」、やっぱり黒を纏いたいよなァ!って感じで嬉しくなっちゃった
海東侑

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