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岸辺露伴 ルーヴルへ行くのteramovoのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.4
ドラマサイズがちょうど良かったのか、ピンと来なかった。
特に後半、パリへ行き美波が出てきたあたりから説明くさいというか、チープさを感じる。山村仁左衛門を誰も知らないという流れを何回も擦り、怪奇現象が起きて、事件の真相が、、みたいなのは正直求めてなかった。

岸辺露伴の怪奇現象は実体のない怪奇に支配されるから面白かったのに、奈々瀬という女性がいて、黒い絵があってと実体が存在する怪奇であるが故に面白さを欠いたのかなと思った。

しかし、奈々瀬の後ろ姿や過去編の露伴が祖母の宿を出る時の夏の朧げな様子を感じさせるカット、曇天のパリといった細部の表現は大好きで良かった。
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