屈強な消防士相手でも強い、漫画家の露伴先生。
特殊能力を発動しなくても、腕をひねるあげる。
「この世で最も黒い絵」を探し求めるストーリーと、
原作にはなかったフランスの画家が描いた「黒い絵」のミステリーが加わり、続きが気になる展開に。
好奇心をそそる「黒い絵」が2つになったことで
ルーヴルに行く納得感がアップ。
道中、フランスの自身のファンに対するサービスも増し増しで、
ジャケットにまでサインをしてあげるほどに。
美術館に着いてからは、館内で模写を許可された画家がいたり、東洋美術の所蔵があるなど
観光気分で内情が知れた。
中を進み、ついに光を吸収して存在が確認できないという“この世で最も黒い絵”に対面。
光を反射する鏡と対比することで、
どんないわく付きがあるか分かりやすかった。
その絵にまつわる愛情ゆえに生まれた怨念も
語られていてドラマがあった。
漫画にあった顔がドロドロになるなどの荒唐無稽な表現を抑えた描写に置き換え、
現実味のある世代を超えた美談に終着していた。
ちょっと気になったのは、なんで美術館の案内役、無愛想だったんだろう。
「この岸辺露伴が偽物と本物を見分けられない?」
「僕のサインはティッシュじゃない」
「君は100に1つ いいことを言うな」
「人間の手に負える」