けい

風の谷のナウシカのけいのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.3
元祖、終末モノ大作の決定版であった。

いい大人だと、子供の頃からTVやビデオで流れるナウシカを腐るほどみている。もはや観すぎて、次はこうだったかなーとか、腐った目線でしか観なかったが、スクリーンだと集中度合いが全く違う。

死と隣り合わせに生き、争い、虫に食われる弱い人間がそこで何を考えていくのか。目の前の運命に抗おうとするものが悪なのか。

36年も前の作品が、ここまで綿密な演出と世界背景を持って描かれているとは、もう感無量。ストーリーの緩急も一品。虫もいちいち気持ち悪い。

奇しくも、この作品と同じようにマスクをして生活する現代が、変にシンクロするから、今見ていいのかもしれない。

また、原作漫画はさらにこの世界を深堀りしている。この映画の世界がどうなっていくのか。より深い考察をしたい人は読むべきだろう。

あ、読みます、ハイ。
けい

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