まず、84年作ってのを加味しなくてはいけないってのを前提としてですけど、2023年に観てシンプルに面白くなかったですし、クラシックとしても楽しめなかった…
いわゆる処女作に作家性の全てが内包されるという点では色々と理解できる部分はありました。国内のポップカルチャー、サブカルチャー問わず、どんだけ影響を与えたのかってのは理解できましたが、やはりそこが好かんのやなぁと改めて思い知らされました…
科学（人間のエゴ）VS自然は常にどの作品にも通奏低音的に鳴らされていて、後に発表されるもののけ姫もそれでしょうし、ある種の軍オタ、飛行機オタも紅の豚や風立ちぬに反映されていたり…ただ、決定的に気になるのは、腐敗した世界を救うための真理を掴んでいる主人公が、快活で勇ましい"少女"で、禍々しい姿ではあるが純真な虫と唯一交信ができる"救世主"ってのは、男性性視点の無垢な"少女"に仮託する、世界を託すっていう勝手さが露見していてきつかったっすね…… いや、これが定番化して着実に記号化されるんすけどね… 4年後にアキラなんすね、なるほどー。
いや、しかし、久石譲は最高の仕事をしていました！次はラピュタ？OK余裕、未来は俺らの手の中。
