寝耳に水

風の谷のナウシカの寝耳に水のレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
5.0
宮崎監督作の中でも1、2位を争うくらい大好きな作品。子どもの頃から何度も観ていて、観る度に意味を理解し、新しい発見があってワクワクした作品。この作品に自分がレビューをするなんて恐れ多いのですが、大好きな作品なので…。

圧倒的な世界観が大好き。美しくも恐ろしい腐海の森。ジブリ作品で描かれる森は何故こんなにも魅力的なのか…。
ジブリ作品の森には、生がある。ナウシカの世界では森は人間に害を及ぼすだけではない。蟲や菌類にとっては腐海こそが生活の場である。腐海の森にも、生があるということ。人間の視点では腐海は悪であり、害であるが、他の生き物の視点では腐海は生である。
そういう、人間主義的な見方を打ち壊してくれる。

考えれば考えるほど色々な視点から語ることができる作品。きっと何年経っても観続けるだろうな。

(追記)昨年おばあちゃんの家を片付けてて何ヶ月も放置されたであろう冷蔵庫の中から大きめのタッパーが発見された……その中にはなんと……腐海が広がっていたのであった…やはり腐海を作り出すのは…人間なのであった…………この中にも生態系があるのかと思うとちょっとワクワクした……(廃棄処分)
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