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風の谷のナウシカのreimiのネタバレレビュー・内容・結末

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃のイメージから、全く観る気にならなかった。今日、映画館で初鑑賞。
結論から言うと、観て良かった。まず何十年も前の作品なのに、世界観の斬新さや独創性に圧倒され、オープニングから引き込まれた。
この映画の中には様々なメッセージ性を感じたし、共感できた。
ただ一つ、ナウシカとテトの出会いのシーン。
「このコわたしにくださいな!」
あのセリフはいただけない。商店街で野菜でも買うような論調で、キツネリスを自分のペットにしようとするのは、彼女のキャラクターに全く合わないし、私が感じたこの物語のメッセージとも矛盾している。この一言で、彼女の人格を疑った。
宮崎駿作品には、必ずこのような登場人物がいる。芯が強くて、誰からも好かれて、儚げで、聖母的な「少女」だ。そして、図らずもサイコな一面も見せてしまうのだ。
改めて宮崎駿の狂気な変態性を感じてしまったのは、私が「少女」でなく、汚れた大人になってしまったからだろう。
と、密かに思ったことを吐き出すのはココだけにして、この先また何年も、愛されるべき映画なのだろうと思ったのは間違いない。
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