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風の谷のナウシカのlaのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
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劇場にて。幼少期に見たけど「風!谷!」しか記憶になかったので笑、この機会に見直し。
マスク無しには生きていけない世界のお話を
コロナ禍、映画館でマスクして見ました。

まずジブリ映画の中で”イケメン青年ヒーロー”が出てこないのが珍しく、新鮮。もしかして、これが記憶に残ってない理由かも笑。明確な決定権を持つキャラクターはナウシカ・クシャナなどの女性で、男の人は従うだけでした。
(思い返せば、湯屋のトップは湯婆婆、たたら場のトップもエボシ様だし、いつもジブリ映画では女性が強いポジションにいるのですね)

ヒーローがいなくても、ナウシカの中には、
ヒーローに助けてもらわないと走れないような弱さは一つもなくて
生存のための様々な手段の中で、必ず正しい選択肢を選ぶことができる。
いつか生きる場所がなくなるかも、襲われて死んでしまうかも、という差し迫った恐怖に負けない心の強さがありました。

何が原因なのか、何を恐れるべきか
突き止めるために自ら行動して、
漠然とした恐怖を具体的なところまで噛み砕けているから、そういう行動が取れるんだろうなと。
あと、他者を貶めようとか、名声をあげようとか、余分な欲望が無いから、選択がブレないんだなと。自分が大事にしたいものが分かっていて、そのためだけに一生懸命になれる。ある意味追い詰められてるけど、シンプルで美しい。

私もしっかり生きようと思いました!!

「自然には勝てない」
これは初期ジブリ映画に共通するテーマだと思いますが、もののけ:文明前、ナウシカ:文明後、
ということで、
もののけ姫も鑑賞しにまいりますーー
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