鱈蜜柑

風の谷のナウシカの鱈蜜柑のネタバレレビュー・内容・結末

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

戦争とは。

トルメキアとペジテはソ連とアメリカ。
巨神兵は核兵器。
この戦争は第二次世界大戦。(もしくは冷戦)
腐海の木々が、人間の汚したものを吸い取って、浄化し、自分は砕け散って綺麗な砂に変えること。それによって綺麗な水を生み出すこと。それはこの世の自然。健気でたくましい、人間以外の生き物たち。

私はそう捉えてしまいました。

どうして戦争が生まれてしまうのか。ペジテ軍をみると、安全保障のジレンマがみえます。戦いたくなくとも、自国を守るために。戦いたくなくとも、生まれてしまう怒りに。仕返そうとする憎しみに。


ナウシカは強いですね。心が強い。強さは優しさだと、彼女には学びます。(彼女の行動には博愛精神と自己犠牲が見て取れる)

私は彼女のようになりたいし、世界中が彼女のようでありたいし、この世界が風の谷のようであれば、どれほど幸せでしょうか。


最後の、ナウシカとオウムのシーン。流れる久石譲さんのナウシカ・レクイエム。涙がこぼれてしまいました。

地球からの災害に怯える人間。人間によって破壊されていく地球。もののけ姫(これは時代設定が室町時代になりますが)のテーマでもありますが、自然との共存について、考えさせられます。
鱈蜜柑

鱈蜜柑