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ザ・キラーのJIZEのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.0
あるニアミスにより窮地に立たされた暗殺者が雇い主ばかりか自分自身にさえあらがいながらも国境を越えて世界各地で追跡劇を繰り広げる様を描きだす。緊迫感が凄過ぎて全身が凍結した。『Mank/マンク(2020年)』以来の待ち侘びたデヴィット・フィンチャー監督の最新作!暗殺者役を演じたマイケル・ファスベンダーの怪演にして007シリーズをさらにクールに昇華させたようなダークな雰囲気。また今年みたそれぞれ傑作である『Fair play フェアプレー(2023年)』や『ナイアド 〜その決意は海を越える〜(2023年)』に次ぎ3本目のNETFLIX先行鑑賞もの。とにかく主人公の殺人遂行におけるマイルールの並べ立てが、標的以上にジブンとつねに対峙してるような錯覚を感じさせ"こいつヤバいヤツ"感の演出は世界観共々にお手のもの。包括的に直線上のシンプルではあるがそのフィンチャー監督のトリッキーな味付けにただただ翻弄させられた。
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