蚤

ザ・キラーの蚤のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは割とありがちなパターン。
ひと言でいうなら、殺し屋の復讐譚。
主人公の殺し屋(名前あり過ぎて分からず)のモノローグで淡々と(昨今の作品にしては比較的地味に)ハナシは進んでいきます。
しかし、これが抜群にオモロかったのだ✌

モノローグで殺し屋独自の仕事感、計画を重んじアドリブを廃す、いわば桂文楽(黒門町の方ね)みたいな芸風が、繰り返し語られます。
しかも、この殺し屋、組織に手を貸した市井の人間まで手を掛けるんで、そこに爽快感なぞ生まれるはずもありませんがな。

そんなストイックなイイ男マイケル・ファスベンダーの視点のみで映画は進むので、観ている方の緊張感も脈拍も自然上がってくるってもんですは。
銃撃戦やカーチェイスが全てと違いますよ!
(誰もそんなこと思ってませんね(^_^;))

あ、ここでも「良い殺し屋は犬を撃たない」理論が実証されましたな。
(良い殺し屋って何だよ、、)

謎の朝マック バンズ抜きも、なんかカッコ良く見えた。絶対やらんけどw

ティルダ・スウィントン、なかなか出てこないなと思ったら、短時間で結構インパクトを残しましたね。


Netflixで配信が始まると思うけど、是非とも劇場で!
蚤