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ザ・キラーのARANのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.7
殺し屋の任務を淡々と平行的なストーリーで流してる映画。殺し屋と聞いて、ド派手なアクションや大掛かりな仕掛け、天才的な作戦とかを想像してる人は肩透かしを喰らうと思う。冒頭から20分くらいアホみたいに自分語りして、余裕で任務失敗、ここがこの映画で一番面白かったし一番盛り上がった所、その後はもうただ作業的に復讐するだけ。特にこれといった見せ場はない。
自分語りの中で、作中通してずっと「計画通りに、即興はよせ」って言ってるんだけど、何も計画通りに行ってないし即興で判断変えまくり。俺は特別じゃないって言ってたけど、もうちょっと特別になろうよ、なろうとしようよ。殺し屋なんだからさ。映画的な華やかな殺し屋ではなくて、現実的な殺し屋を描きたかったんだと思うけど、視聴者にとっては殺し屋なんて非現実的で映画的でしかないから、現実的な殺し屋を淡々と描かれても、あんまり興奮しない。しなかった。
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