はた

ザ・キラーのはたのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
2.3
フィンチャーは、合う作品と合わない作品があるが、今作は合わない方の作品だった。

いつも通りのスタイリッシュなOPから、ファスベンダー扮する主人公の無機質なモノローグ。この時点ではなかなかワクワクしていたが、後の地獄のような展開に対して、全く演出のテンションが上がらない。

デヴィッドフィンチャーはほとんどのフィルモグラフィで、登場人物の生き方について語っている印象があり、本作も自分ルールを破りまくる主人公にはその傾向が見える。だが、主人公がいつまで経っても自分のやらかしを顧みないから、段々どうでもいいよ!って気分にさせられてしまう。おかげで、惰性でなんとか見切れたが盛り上がる気分にはならなかった。
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