ミヤマレベッカ

ザ・キラーのミヤマレベッカのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.5
ひゃー、たまらん。やっぱりデヴィッド・フィンチャー監督好きだなと確信できた作品。
依頼に失敗した暗殺者の復讐劇なのだけど、失敗の瞬間とか、その後の逃走劇とか、主人公のモノローグとか、妙なリアルさが常にあってめちゃくちゃいい。登場人物みんながみんな真剣なので一周回ってちょっと笑えるというところまで愛しい。
主人公はプロの暗殺者ではあるものの、そこそこ失敗もするし予測も外れる。ほんの少し感情に振り回されて仕事に甘さが出てしまうこともある。でもちょっとした仕草や行動の端々にちゃんとプロっぽさが垣間見えるので、笑えそうで笑えない、没入感を持って見れる作品にも仕上がっているという……ゴーン・ガール見た時に「これ、笑っていいやつ?」となった感覚に近いなと。
全体的に画面は暗く華美さはないですが、映像の美しさも流石。満足。
ミヤマレベッカ

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