モノホンの心霊現象が収められた問題映像の連続！！怖いというよりすげぇ！ってなる！
●叶井俊太郎×TOCANA元編集長角由紀子案件とは知らずに観ました。
ところで、叶井俊太郎さん、今年の2月に亡くなられてたんですね…
叶さん、あなたがホラーと思って配給権を獲得した『アメリ』、大学の時死ぬほど観ましたよ。そういえば、家にたくさんあると言っておられた映画チラシのコレクション、どうされたんですかね。借金を返すために売ろうとしたけど、二束三文だって映画秘宝で言われてましたね。ご冥福をお祈りいたします。
●角由紀子といえば、『ネットで噂の「ヤバイニュース」超真相』で、精子を使った料理の食べ比べを嬉々としてしていたり、ブレイク前のあのちゃんにチ◯コピアスを見せたりする、普通にアングラなガチのオカルトライター。
なので、本作が彼女によるヤラセではないと思うし、本人も本気で調査してるあたり、ヤラセを食らってるわけではないと思うので、多分映像自体は本物の可能性が高いと思うのですが、そうするとこの作品は史上稀に見る「本物のポルターガイストが映っちゃった」劇場ドキュメンタリーなんじゃないかと思うのです。
もしこれがモキュメンタリーだったりなんかすると、普通のホラー作家が想像で作り出せるような映像としては、とんでもなくフレッシュで斬新すぎる映像なんですよね。特にあの「動く手」の映像。あんなの、普通にやったらアダムス・ファミリーになっちゃうんだから、さすがにモキュメンタリーでやろうとせんでしょう。
なので、本物の幽霊の映像を見たいオカルト好きな方は、最初は我慢して観るべし！
●「最初は」と申しましたが、まさかこんなに撮れ高があると思ってなかったのか、初っ端から超B級な再現VTRが繰り広げられ、いきなり「あ、これ見なくていいやつだ」と思ってしまうかもしれないからです。
そしてさらに次の段階で、やくみつるや、いしだ壱成など、全く関係のない有名人による不思議体験話が繰り広げられます。(どうやら怖い話をすることで幽霊を呼び寄せるらしいです。)
ここまで我慢！
ここまで我慢ですよー！
その後のアイドルを交えたコックリさん！
この辺から事態は急変！
まあ、ここまではヤラセかな？とも思える内容ですが……
ここから先はみなさんご自身の目で確かめてください！
●面白いのは、コックリさんの最中に起こる事態に対してアイドル達がギャアギャア叫び喚く中、全く動じずコックリさんに質問を続ける角由紀子。やっぱりこの人、ホンモノやで！
幽霊から「かわいい」とか言われるひと、この人くらいやで！
とんでもない映像が撮れてしまったにも関わらず、お祓いに関しては意外とあっさり終わってしまうのがスゴイな、と思いました。
本来ならもっとちゃんとした霊媒師を呼んだり、幽霊の出自を調査するだけでも作品として成り立つのにこれをしないところが返ってリアル。
もう少しドキュメンタリックに、人間側に寄って内面の吐露やパニックぶりを見せれば一つのドキュメンタリーとしてよかったかな、とも思うのですが、オカルト論者にはそのへんは興味ないんでしょうね。
そのあたりは続編、『新・〜』も監督が変わるので期待したいところではあります。
もしくは、『スキンウォーカー牧場の超常現象』の調査チームに科学的な調査をしてもらいたいですね！
近年稀に見る、高画質でモノホンの心霊現象が収められた作品です！好きな方は是非観てください！
