うさぎ部うさこ

ナチスに仕掛けたチェスゲームのうさぎ部うさこのレビュー・感想・評価

3.8
原作のタイトルは『チェスの話』なので、『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』という邦題は若干盛りすぎな気もするが、非常に興味深い作品だった。特に主人公がまったく興味を持っていなかったものが、のちに彼の生きがいとなり、彼の人生を大きく変えた点が秀逸。終盤の大どんでん返しが一瞬では理解できず(正直、正しく理解しているか今も自信がない)、「どういうこと!?」となるが、人間は、肉体を他者に支配されることがあっても、頭の中では自由を持ち続けることができる、というメッセージは伝わった。原作も読んでみたくなったので、図書館で速攻予約。定年退職したらチェスも学びたい。
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