「ひとをわかるってどういうことですか？」というハッキリしたテーマを打ち出していて、ラストそれに対する主人公の向き合い方が変わっていくのはすごく良かった。主人公の夫との別れ際のシーンから最後の食卓までの流れが良くて、演者の上手さも際立ち、彼らの踏み出した感じが静かに伝わってきてとても良いシーンだった。
ただ、そこに至るまでの間延び感が否めない印象。個々のエピソードの弱さやこのシーン、この登場人物無くても成立するよね？とテーマがハッキリしてるせいで無駄に見える。
リリー・フランキーが良すぎて、彼の「ひとをわかるって〜」のセリフがパンチラインになり過ぎてしまった感。
