静かな雰囲気の映画でした。
誰もが心の奥に隠し事があります、そこを触られそうになると嘘をつくものですよ、それが悪いとは思いません。
ただ嘘をつくと苦しくなるのは本人なのです。
まあただそれだけ…
アンダーカレントとは潜流、底流を意味し、表面に現れない感情などを表現する言葉。
タイトル通り、登場人物それぞれの奥底にある感情が静かに描かれている。
余白の多い映画で、見る者がどう考え受け止めるかに…
最近は、静かに流れていく画を見守るような作品が好きだな。そこに優しさが在る、今泉監督と澤井さんの脚本が素敵だった。
すこしダレそうだなあと思った頃に、流れが変わって面白くなる。
真実よりも心地のよい…
誰かに求められる自分でいる方が楽だから嘘で外側を繕ってきて、つらつらと嘘がつける、本当のことになると怖くて何も話せなくなる、罪悪感とかが分からないから、咄嗟に出てしまってきっとどんどん重ねてしまうん…
>>続きを読む(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会