生茶

バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版の生茶のレビュー・感想・評価

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記録
2023年49本目


初見です。
ストーリーの詳細も良く分からず、ポスターを見ててっきり街中を疾走するのかと思ったら信号さえないグランドキャニオンみたいな中をひたすら疾走する。
流石のアメリカ、広大ですわ。
公開された時代が時代なので、今ではありえない暴言や暴力、服着ろやーなブロンド美人、ドラックや宗教、ヒッピーまで取り込みながらその中でアクセルを踏み続けるコワルスキー(バリー・ニューマン)
無口な彼の心情は誰にも分からない。
ただ、悪い人ではないのはよく分かる。
ダッジ・チャレンジャーをサンフランシスコまで届ける仕事。
ちょっと賭けをして暴走。
おいおい、その車、他人のやんか!
もし無事に届けてもボロボロですわ!と苦笑い。
道中出会う人達は、基本コワさんには好意的。
頑張れ!無事で!と送ってくれる。
ラジオDJ、盲目のスーパー・ソウル(クリーヴォン・リトル)も今でも言うならネットの実況みたいな感じでコワさんに声援を送る(何でコワさんとソウルが会話出来ていたのか分かんなかった)
作中何度か「今日はやめとけ」とか「明日を待て」とか意味深な事をコワさんに言う。
それを振り切り消失へ向かう。
ラストの笑みは消失場所を見つけた喜びだったのかな?と勝手に解釈。
コワさんの過去をフラッシュバック形式で何度か映し出し、これまでの人生は余り幸せではなかったかな?と思わせる。
それでも悪い人にはなり切れない、それでもドラックに身を委ねてしまう。
そんな時代のアメリカ映画。
冒頭とラストの違いに驚愕。
白バイ野郎、大事。
生茶

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