ICHI

夜の河 4K版のICHIのレビュー・感想・評価

夜の河 4K版(1956年製作の映画)
5.0

素晴らしい。
京都弁、大阪弁と2つの生粋の関西弁が繰り広げられるのも楽しいし、江戸っ子のキャラも落語的で面白い。

脚本が粋だね。

そして何より、必要な色だけが美しく目に飛び込んでくる、修復版ならではの再現の工夫が素晴らしい。

『わたしの恋人は比叡山』なんて、一度言ってみたい。

ベルリン映画祭の抜粋したワンカットも、中々印象的な構図。

お互いへの気持ちの量が反転してゆく先生とヒロインの関係性が、丁寧に描かれて、カラーでありながら白黒、明暗でもしっかりと色彩を分けている。

面白い!

音響音楽で少々今後の展開をネタバレする誇張感は否めないが、それも角川映画の個性と呼ばれるところだろうか。

カラーであることの強みを悉く活かされた作品。

以下
ネタバレ
















別れを告げる寸前のヒロインの顔の変わり方の描き方がうまい。
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