素晴らしい。
京都弁、大阪弁と2つの生粋の関西弁が繰り広げられるのも楽しいし、江戸っ子のキャラも落語的で面白い。
脚本が粋だね。
そして何より、必要な色だけが美しく目に飛び込んでくる、修復版ならではの再現の工夫が素晴らしい。
『わたしの恋人は比叡山』なんて、一度言ってみたい。
ベルリン映画祭の抜粋したワンカットも、中々印象的な構図。
お互いへの気持ちの量が反転してゆく先生とヒロインの関係性が、丁寧に描かれて、カラーでありながら白黒、明暗でもしっかりと色彩を分けている。
面白い!
音響音楽で少々今後の展開をネタバレする誇張感は否めないが、それも角川映画の個性と呼ばれるところだろうか。
カラーであることの強みを悉く活かされた作品。
以下
ネタバレ
別れを告げる寸前のヒロインの顔の変わり方の描き方がうまい。