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ダムゼル/運命を拓きし者のもののネタバレレビュー・内容・結末

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

目新しい要素はなく、やり尽くされたドラゴンファンタジーをしている。
終盤まで非常に退屈で、なにをされても何故か動き回れる異様にタフな女とドラゴンの追いかけっこがずっと続く。
あと意外とこじんまりとしたストーリーで登場人物も身内だけだし場所もほとんど洞窟と開放感も壮大さも無い。
なんでそんな行動をするの?と突っ込みたくなる脚本の連続に、こんなんでNetflixから金もらえるんかという気持ちにもなった。

だが、ラストシーンがよかった。
人間とドラゴンがお互いに騙されあって復讐を重ねていたが、最後に和解。
普通復讐は良くない的なエンドになるかと思いきや自分たちを嵌めてきた人間を結託して皆殺しにしてストーリーが終わる。
そしてこの映画はそれをハッピーエンドのように描いている。
この世には殺していい人間がいて、そいつらを殺すことに何の躊躇いもないし、殺していい人間を殺すことはハッピーエンドですよ、と言わんばかりの虐殺だった。

監督はこれをハッピーエンドだと本気で思って書いているならヤバい。

と言うわけで、全体的にやり尽くされた穴がありまくりのドラゴンファンタジーではあったものの、ラストのみ大虐殺ハッピーエンドというとてつもない思想を見ることができたので少し高評価。
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