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ペイン・ハスラーズのJIZEのレビュー・感想・評価

ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)
3.1
アメリカに鎮痛薬"オピオイド中毒"を蔓延させた製薬会社を題材に製薬会社の営業職に就いたシングルマザーが手段を選ばず新薬の売り込みにまい進しようとする。先鋭ビジネスものでプロットは考え抜かれてるが、語り口はイロイロと説教くさい。まずエミリー・ブラント主演の最新作で、天賦の才と際どいやり方で営業成績を上げ続けるある種の複雑さを兼ね備えた主人公が、オピオイド中毒の蔓延のその代償に加担してゆく危うさは、コメディと社会派がジャンルミックスしてるように感じた。またクリス・エヴァンスが演じた軽薄な営業マンも、主人公との対を成してるように思う。ラップのシーンは、凍り付いた。やはり全編122分ある割には起伏が乏しく、キャラクターたちのエモーショナルも薄くと、すべてが泥くさくて冗長。デヴィッド・イェーツ監督にはやはり全米ストライキも明けたコトで新作で別ジャンルには手を伸ばさず、現在停滞中で製作が棚上げされてる『ファンタスティック・ビースト(16.18.22年)』シリーズの第四弾に注視してもらい、監督の元ある手腕に原点回帰してもらいたく思える。

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