わけもわからぬまま徐々に壊れゆく世界と、その中で「まさか世界が終わるわけない。昨日まで普通の日常だったのに。」と、現実を受け入れられない人々の心理描写がすごくリアル。
陰謀論を短絡的と断じた上で、「権力者ができるのは、ただ注意すること」という言葉が印象的だった。
映画のように悪の親玉を倒せば世界が救われるということなんてなく、一度崩れ始めたら誰にも止められない。
はじめは緩やかに、そして次第に急降下するように壊れていく。
現実に起こりうるかもしれないなんとも言い難い恐怖を感じた。
終わらない週末は、終末のはじまり。