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終わらない週末のSSDDのレビュー・感想・評価

終わらない週末(2023年製作の映画)
3.7
◼︎概要
ある日夫婦は郊外にある豪邸を予約して家族でバカンスに向かうのだが、ネットはおろか通話もできない状態になり始める…。
気にせずバカンスを楽しみ始めるが、徐々に異変が訪れ始める…。

◼︎感想(ネタバレなし)
年末でバタバタしていてなかなか映画を腰を据えてみる時間がとれなく、マイリストに入れていた本作を再生し…2.5hもあるんかい。とすこしたじろきがちに始めましたが、あれ?これシャマランですか?と疑いました。いやシャマランより上手いけど…。

なかなか異変の描き方が上手く、白昼にも関わらず音楽での不穏な雰囲気を作り出し何も起きていないタイミングでも緊迫感を出してくる。

直接的なゴア表現という点はほぼない中でこれだけ話を展開でき、引っ張れるのはすごい。
様々な異変のタイプがあり、想像の余地が多く、疑心暗鬼になっていく登場人物達と同様に没入できました。

思ったより平均評価が低いなぁ…私は嫌いじゃなかったです。












◼︎感想(ネタバレあり)
・異変のタイプ
電子機器関連が駄目になるということは空、海が駄目になることはわかるが、GPSがダメでも陸路は割と閉鎖はできないだろうと思っていたが、テスラアタックは思いつかなかった。全部新車なのは少し笑ったが、市場に出てる自動航行自動車だけで陸路破壊できるのかなとは思うが…。
動物達が出てきたことは渡りの時期を阻害されたことでということは納得したが、人に迫るのはあのマイクロ波のせいで凶暴性でも上がったのだろうか。

1.通信、交通を麻痺させる
2.流言飛語を流布して混乱させる
3.内乱発生

確かに理論的にはコスパはいいが、ドローン飛ばしたり、マイクロ波攻撃したりと手間はかかっていた。
実際電気を断つだけで、かなり経済的に打撃を受けるし、情報が得られないと嘘の情報が出回ったりカオスにはなる。
地震で停電を二日経験した時を思い起こすとあながちフィクションとも言いづらい。

・キャラクター性
無能というより平凡な父、神経質というより全てが気に食わない母、その他はよくわからん…。不安を与えたくないとかいう家主も結局善人だったし、いまいちキャラクター達のつかみどころはなかったなぁ。

というかあの歳でフレンズにハマるもんなんか?というか最後フレンズの曲でこの映画終わるんかい!というのが最も衝撃的でした。

・総評
結局なんだったのかわからずで終わらせるにしても、ある程度の仮説は提示しているし、何か恐ろしいものが次に映るのかと身構えた時にグロゴアに頼らず静かな恐怖演出のみにしていたりとなかなかよくできた作品でした。
フレンズ…観てれば平和だね確かに。
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