バーンスタインの生涯、特に妻のフェリシアとの関係を描いているが、バーンスタインの同性愛に関する部分の深掘りがなされていないから、フェリシアとの「愛」の部分が曖昧になってあまり伝わってこなかった。フェリシアを看取った後にまた男遊びしてるシーンも、結局バーンスタインにとってフェリシアとは何だったのかが作中できちんと示されてないと感じたため、献身的に看病した描写は何だったのかという気分になる。
とは言え、レナード・バーンスタインを演じたブラッドリー・クーパーの特殊メイクと演技がとにかく凄かった。これに監督までこなしているのだからすごい仕事量だなと思った。
