スズナリさんの映画レビュー・感想・評価

スズナリ

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サザエさん(1956年製作の映画)

3.9

アニメ放映に先立つ事13年。江利チエミが「歌い踊る」サザエさんに。「サザエさん」というキャラクターを見事に体現し、なかなかハマり役で、見ていて楽しかった。ノリスケ役が映画デビュー2年目の若手俳優・仲代>>続きを読む

らしゃめんお万 雨のオランダ坂(1972年製作の映画)

3.4

金髪の白人のような容貌のお万。惚れた男に騙され一度は女郎になるも、賽振りとして賭場から賭場へ渡るようになり、長崎で男と再会する……。
お万を演じたサリー・メイはいかにも外国人て美貌だけど、ウィキによれ
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日本誕生(1959年製作の映画)

3.8

東宝映画1000本記念映画。オールスターキャストで3時間の超大作。三船敏郎演じるヤマトタケルの半生をベースに日本神話のエピソードも織り交ぜ、神代の頃の話を知るには入門的な作り。特撮も当時としては豪勢だ>>続きを読む

江戸最後の日(1941年製作の映画)

3.5

江戸城無血談判〜城明け渡しまでの勝海舟の活躍をバンツマが演じる。榎本武揚を演じた志村喬は安定の貫禄だった。
西郷アゲのためか、わざと姿を見せない演出により、肝心の無血談判を描けなかったり、カタルシスが
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白と黒(1963年製作の映画)

4.2

久しぶりに掘り出し物の傑作に出会えた。1963年の作品でありながら一級のサスペンス。殺しに手を染めてしまう若手弁護士浜野役の仲代達矢の神経質な演技や、真実を追求する検事役小林桂樹の堂々たる演技はハリウ>>続きを読む

ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.5

最新作も公開されるほど人気のシリーズだが、流石に一作目はB級って感じで、中高生の時ならともかく、大人になってから見ると「こんなもんか」と感じてしまった。ただ、自分も『デジャビュ』は信じるタイプなので、>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.9

エルヴィスの出身地メンフィスで繰り広げられる群像劇。「コーヒー&シガレッツ」を先に見たけど、こういうオムニバス系の作品を上手に仕上げられる力量は素晴らしい。そして出てくる役者陣も皆上手かった。
日本人
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ホランド(2025年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

夫への浮気の疑いから探偵まがいのことをする妻。ところがそれが恐ろしい事実を浮かび上がらせて…..。『ドント・ウォーリー・ダーリン』的な話かと思ったら割とストレートなストーリーだった。夫に疑惑の目を向け>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

「日本でサイコスリラーやると何でああなるかね」
とても面白かった。結構ミステリーやスリラー系は見て来た方だけどまだこれほど面白い作品に巡り逢えるとは。
アイドルから女優への転身。濡れ場・ヌードシーン、
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フランス(2021年製作の映画)

3.5

レアセドゥが、フランスで人気のキャスター”フランス・ド・ムール”を演じる。戦地に自ら赴いたりする一方、ジャーナリストとしては如何なものかという態度。そんな中ある日人身事故をおこして…..。日本だったら>>続きを読む

グレン・ミラー物語(1954年製作の映画)

3.9

「ムーンライト・セレナーデ」でお馴染みのグレン・ミラーの活躍を描いた伝記映画。久しぶりにジェームズ・スチュワートを見たけど、やはりこの人もアメリカを代表する名優なんだなと改めて実感した。
「ムーンライ
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追龍(2017年製作の映画)

3.8

警察と黒社会が手を組んで牛耳っていた60〜70年代の香港で、警官のロックとマフィアのホウの友情が熱い。九龍城砦が出て来たり、「ゴールドフィンガー」ではICACの捜査官役を演じたアンディラウが、今作では>>続きを読む

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう(1972年製作の映画)

3.8

ウディアレン先生による保健の授業。ウディアレンのコメディセンスが光るものもあり、バカバカしいのがかえって良かった。

教皇選挙(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今年のアカデミー賞では今作を推していた。世界史選択なら必ず耳に残る「コンクラーベ(根比べ)」その投票を巡るサスペンス。キノシネマ新宿は何回か通っているが、フロアが満杯になるまで混んでるのは初めてだった>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.9

コーヒーとシガレット片手にただ会話しているだけで映画になる。話してる内容は取り留めもないものだけど、そこから人間模様が見えて来たりする。個人的に好きなのは二話目の双子とエルヴィスの話と、スティーブクー>>続きを読む

コカイン・ゴッドマザー -麻薬帝国の女帝-(2018年製作の映画)

3.4

キャサリン・ゼタ・ジョーンズが実在した女麻薬王に。麻薬ビジネスで財を成し、敵対する人物は身内子供でも容赦なく手を下す”ゴッドマザー”。女性用下着にヤクを忍ばせるというのは女性ならではのアイデアだなと思>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.9

理想のために粉骨する政治家に選挙スタッフとして着いたチャンデ。その手法は法律スレスレのまさに「芝居」。最初は志を共にしていたはずがいつしかボタンがかけ違っていたのかと思ったが、最初から立ち位置が違って>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

複雑な構成をしているのに、美術デザインの美しさや豪華キャストで最後まで見てしまった。まさか北条時行の名前が出てくるとは思わなかったけど。カメラワークが自分好み。台詞回しに小津っぽさを感じた。

グリーン・ベレー(1968年製作の映画)

2.9

ジョン・ウェインが製作・主演したベトナム戦争”肯定”映画。アメリカのベトナム戦争参加が正当であることを主張したプロパガンダ(にしてはあまり中身がないようにも思える)。「アメリカと南ベトナムは友だち」「>>続きを読む

感染列島(2008年製作の映画)

3.9

おいおい、なぜこの映画をコロナが発症し始めた2020年に地上波で流さなかったのか。感染爆発、医療崩壊、感染元(疑惑)への誹謗中傷、ロックダウン…..。まさにコロナ禍の日本や世界が辿って来た道ではないか>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今年のアカデミー賞は混戦するなと思っていたが、蓋を開けてみたらANORAが作品賞含む5冠獲ったので急遽鑑賞。
ストリップダンサーのアノーラ"アニー"がロシアの御曹司に見染められて契約彼女→結婚のシンデ
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出国 造られた工作員(2018年製作の映画)

3.8

北朝鮮の工作員に騙され、北のスパイとして韓国人の勧誘活動を強いられた西ベルリン在住のヨンミン。亡命を試みるも家族と離れ離れになってしまう。ハリウッドなら家族を取り戻してハッピーエンドだろうが、これは事>>続きを読む

ニッケル・ボーイズ(2024年製作の映画)

3.9

今年度アカデミー賞で作品賞含む2部門にノミネート。少年院「ニッケル校」は架空の設定だが、モデルとなった「フロリダ少年院」は2011年まで運営され、生徒たちへの残虐行為が調査で明らかとなっている(作中に>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.6

収容所の隣で理想的な生活を営む家族。が、ヘスの家が映った瞬間から「うるさっ」と思ってしまった。こんなに騒音が激しいのによく住めるなと思ったけど、それは自分たちの目の前の生活以外に『無関心』だからかもし>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

4.0

パチーノvsデニーロ、二大俳優のバトル。追う者と追われる者、だが二人は実は似たもの同士なのかもしれない。ダイナーでの対峙するシーンは至高だった。
強盗シーンも銃撃戦も捜査の場面もどこを取っても緊迫感が
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.8

やたらTwitterで絶賛の声が流れてくるので、水曜サービスデーに自分の目で確かめることにした。
九龍城砦のセットがまず圧倒的。アクションのキレはスクリーンの大画面で見ると凄まじく、男たちの熱い友情や
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

アル・パチーノがオスカーで主演男優賞に輝いた作品。盲目で気難しい性格の退役軍人という役はともすれば嫌な奴に感じられてしまうが、スレード中佐が持つ孤独や寂しさを見事に表現して奥行きのある人物に表現されて>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.0

淡々とした法廷劇。食い違う証言、突然出てくる呪術の話。正直飛躍してる部分があって入り込めなかったが、途中出てきた大学教授の女性の言葉「アフリカ人女性が20世紀初頭の哲学を学ぶなんておかしい。自分に身近>>続きを読む

Broken Rage(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

たけしの最新作映画が配信で見れるとは時代も変わるもんだ。配信ということでやりたい放題やっている。
1時間という短さの中で前半は真面目にバイオレンスやって、後半は前半部分のパロディーをやる。コマネチもや
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

1972年ミュンヘン五輪で起きたパレスチナ人テログループ「黒い九月」によるイスラエル選手団人質事件。世界で初めて「テロリズム」の生中継を担当したのはABCのスポーツ班。ほぼ調整室ワンシチュエーションで>>続きを読む

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.0

麻雀打ちなら誰もが通る道である「麻雀放浪記」。自分はアニメの「哲也」から入ったので坊や哲メインの話と思っていたら、戦後の日本を舞台にドサ健やママ、まゆみ、女衒の達、そして出目徳ら博打打ちとそれらを取り>>続きを読む

愛と復讐の挽歌・野望編(1987年製作の映画)

3.9

「愛と復讐の挽歌」のタイトルが付く作品が2本あるが、順番としては「野望編」のこちらがパート1にあたるというややこしさ。肉弾戦あり、銃撃戦ありで兄弟間の愛憎ストーリーもしっかりしていて見応えがあった。>>続きを読む

悪霊島(1981年製作の映画)

3.7

2週間無料公開されていたので。鹿賀丈史の金田一も落ち着いていて良いね。
古くからの伝統残る孤島で起こる殺人事件。ぶっちゃけキャスティングでネタバラシしてるようなもんだし、それでなくても大体のトリックの
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ナインハーフ(1985年製作の映画)

3.2

なるほど、分からん。
いい歳した大人が何やってるんとしか思わず。これがヒットしたというのが隔世の感がある。ミッキー・ロークが「こちらブルームーン探偵社」時代のブルースウィリスにそっくりで、こういう面立
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怪獣王ゴジラ(1956年製作の映画)

3.2

日本の初代ゴジラをアメリカで公開する際に、米側に編集されて「アメリカナイズ」されたバージョン。よって、主人公がアメリカ人特派員のスティーブ・マーティンに変更され、追加撮影や場面の切り貼りが行われている>>続きを読む

オーダー(2024年製作の映画)

3.9

政府転覆を企むネオナチグループとFBI捜査官の攻防を重厚感たっぷりに描いている。ジュード・ロウはさることながら、好青年の印象が強いニコラス・ホルトが白人至上主義団体を率いる青年を見事に演じている。そし>>続きを読む