スズナリさんの映画レビュー・感想・評価

スズナリ

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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

複雑な構成をしているのに、美術デザインの美しさや豪華キャストで最後まで見てしまった。まさか北条時行の名前が出てくるとは思わなかったけど。カメラワークが自分好み。台詞回しに小津っぽさを感じた。

グリーン・ベレー(1968年製作の映画)

2.9

ジョン・ウェインが製作・主演したベトナム戦争”肯定”映画。アメリカのベトナム戦争参加が正当であることを主張したプロパガンダ(にしてはあまり中身がないようにも思える)。「アメリカと南ベトナムは友だち」「>>続きを読む

感染列島(2008年製作の映画)

3.9

おいおい、なぜこの映画をコロナが発症し始めた2020年に地上波で流さなかったのか。感染爆発、医療崩壊、感染元(疑惑)への誹謗中傷、ロックダウン…..。まさにコロナ禍の日本や世界が辿って来た道ではないか>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今年のアカデミー賞は混戦するなと思っていたが、蓋を開けてみたらANORAが作品賞含む5冠獲ったので急遽鑑賞。
ストリップダンサーのアノーラ"アニー"がロシアの御曹司に見染められて契約彼女→結婚のシンデ
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出国 造られた工作員(2018年製作の映画)

3.8

北朝鮮の工作員に騙され、北のスパイとして韓国人の勧誘活動を強いられた西ベルリン在住のヨンミン。亡命を試みるも家族と離れ離れになってしまう。ハリウッドなら家族を取り戻してハッピーエンドだろうが、これは事>>続きを読む

ニッケル・ボーイズ(2024年製作の映画)

3.9

今年度アカデミー賞で作品賞含む2部門にノミネート。少年院「ニッケル校」は架空の設定だが、モデルとなった「フロリダ少年院」は2011年まで運営され、生徒たちへの残虐行為が調査で明らかとなっている(作中に>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.6

収容所の隣で理想的な生活を営む家族。が、ヘスの家が映った瞬間から「うるさっ」と思ってしまった。こんなに騒音が激しいのによく住めるなと思ったけど、それは自分たちの目の前の生活以外に『無関心』だからかもし>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

4.0

パチーノvsデニーロ、二大俳優のバトル。追う者と追われる者、だが二人は実は似たもの同士なのかもしれない。ダイナーでの対峙するシーンは至高だった。
強盗シーンも銃撃戦も捜査の場面もどこを取っても緊迫感が
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.8

やたらTwitterで絶賛の声が流れてくるので、水曜サービスデーに自分の目で確かめることにした。
九龍城砦のセットがまず圧倒的。アクションのキレはスクリーンの大画面で見ると凄まじく、男たちの熱い友情や
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

アル・パチーノがオスカーで主演男優賞に輝いた作品。盲目で気難しい性格の退役軍人という役はともすれば嫌な奴に感じられてしまうが、スレード中佐が持つ孤独や寂しさを見事に表現して奥行きのある人物に表現されて>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.0

淡々とした法廷劇。食い違う証言、突然出てくる呪術の話。正直飛躍してる部分があって入り込めなかったが、途中出てきた大学教授の女性の言葉「アフリカ人女性が20世紀初頭の哲学を学ぶなんておかしい。自分に身近>>続きを読む

Broken Rage(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

たけしの最新作映画が配信で見れるとは時代も変わるもんだ。配信ということでやりたい放題やっている。
1時間という短さの中で前半は真面目にバイオレンスやって、後半は前半部分のパロディーをやる。コマネチもや
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

1972年ミュンヘン五輪で起きたパレスチナ人テログループ「黒い九月」によるイスラエル選手団人質事件。世界で初めて「テロリズム」の生中継を担当したのはABCのスポーツ班。ほぼ調整室ワンシチュエーションで>>続きを読む

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.0

麻雀打ちなら誰もが通る道である「麻雀放浪記」。自分はアニメの「哲也」から入ったので坊や哲メインの話と思っていたら、戦後の日本を舞台にドサ健やママ、まゆみ、女衒の達、そして出目徳ら博打打ちとそれらを取り>>続きを読む

愛と復讐の挽歌・野望編(1987年製作の映画)

3.9

「愛と復讐の挽歌」のタイトルが付く作品が2本あるが、順番としては「野望編」のこちらがパート1にあたるというややこしさ。肉弾戦あり、銃撃戦ありで兄弟間の愛憎ストーリーもしっかりしていて見応えがあった。>>続きを読む

悪霊島(1981年製作の映画)

3.7

2週間無料公開されていたので。鹿賀丈史の金田一も落ち着いていて良いね。
古くからの伝統残る孤島で起こる殺人事件。ぶっちゃけキャスティングでネタバラシしてるようなもんだし、それでなくても大体のトリックの
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ナインハーフ(1985年製作の映画)

3.2

なるほど、分からん。
いい歳した大人が何やってるんとしか思わず。これがヒットしたというのが隔世の感がある。ミッキー・ロークが「こちらブルームーン探偵社」時代のブルースウィリスにそっくりで、こういう面立
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怪獣王ゴジラ(1956年製作の映画)

3.2

日本の初代ゴジラをアメリカで公開する際に、米側に編集されて「アメリカナイズ」されたバージョン。よって、主人公がアメリカ人特派員のスティーブ・マーティンに変更され、追加撮影や場面の切り貼りが行われている>>続きを読む

オーダー(2024年製作の映画)

3.9

政府転覆を企むネオナチグループとFBI捜査官の攻防を重厚感たっぷりに描いている。ジュード・ロウはさることながら、好青年の印象が強いニコラス・ホルトが白人至上主義団体を率いる青年を見事に演じている。そし>>続きを読む

エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

3.0

香港黒社会のマフィアグループで行われる会長選挙を巡る攻防。香港ノワールらしい魅力的な人物やドンパチを期待していたが、どちらもこの作品からは摂取することは出来ず。ラストシーンとエンディング曲は良かったけ>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

61年版を見ているからストーリーが同じならスピルバーグリメイクでもなぁと思っていたけど、ストーリー大体なぞってるのにめちゃくちゃ面白かった。
前作よりも「移民」や人種による対立などのメッセージ性が分か
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オーディション(2000年製作の映画)

3.6

ずっと小西真奈美が出てるもんだと思っていたら小西真奈美によく似た別の美人だった。
再婚相手を映画のオーディションに便乗して見つける(しかも20代)というのがあかんやろと思ったら最後の方で言及されていた
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ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

トニー・レオン×アンディ・ラウが「インファナル・アフェア」以来20年ぶりとなる共演とあらば観ない手は無い。
本土から香港にやって来た程(梁朝偉)は、詐欺の不動産取引で財を成し、さらにインサイダー取引で
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妻は告白する(1961年製作の映画)

4.0

法廷サスペンスは好きでこれまでも観てきたが、60年以上前の日本でこれほど面白い法廷劇があったとは。
山岳事故で夫を死なせてしまった妻に殺意があったのか、それとも「緊急避難」による無罪か。側から見ると有
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バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦(2020年製作の映画)

3.7

朝鮮戦争での中国人民志願軍の金剛川での「橋」の戦いをめぐるプロパガンダ映画…..ではあるものの、羅生門方式で『敵』側のアメリカ兵の視点を描いていたのが驚き。米兵を一方的な悪として描いておらず、また、語>>続きを読む

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.5

ヒップホッパーの身なりの黒人殺し屋が「葉隠」に傾倒しているのが何とも変な設定。だが、自分を救ってくれたマフィアの男に恩義を感じ、最後に撃たれてもやり返さず受け入れるのはカッコよかった。排水管からの蛇口>>続きを読む

バック・イン・アクション(2025年製作の映画)

3.8

キャメロン・ディアスが10年ぶりにスクリーンにカムバック。キュートな女優代表だった彼女が思春期との娘の関係に悩む母親役というのが時の流れを感じると共にこれが割とハマり役だったりする(カレンと言われてブ>>続きを読む

エミリー・ザ・クリミナル(2022年製作の映画)

3.9

奨学金返済に追われるエミリーが、クレジットカード詐欺に手を染めていく。日本でも闇バイトが社会問題となっていて今作にも通じる面があるが、エミリーは自ら深みにハマっていくから闇バイトとはまた違うのかなと。>>続きを読む

ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

3.6

警察の信頼を取り戻すために強盗団逮捕をショー化してプロパガンダにするというあらすじだが、BGMのせいなのか、どことなく哀愁漂う何とも不思議な作品だった。たまたま一緒になった強盗団と殺し屋の友情なんかも>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.8

やたらツイッターでオススメされるから見てみたけど、ポルノ男優くずれの主人公が徹頭徹尾クズ男。世間知らずでマセた17歳の高校生女子にゾッコンになるのが良い歳して何やってんだよと思う。石油工場しか無いテキ>>続きを読む

ナポレオン:ディレクターズ・カット(2023年製作の映画)

3.8

リドスコ御大によるナポレオンの伝記映画。役を演じるのにホアキンは歳を取りすぎではと思ったが、だんだんそれらしく見えてくる不思議。合戦シーンのクオリティは流石配信作品だが、なんか歴史をなぞってるだけで3>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

予告見た時点では、「予告以上のことは起こらなそうだな」と思ってスルーしていたが、実際見てみると後半からの怒濤のどんでん返しは目を見張る面白さで普通にえぇやんと思った。まぁくどいまでの愛の描写はいらんか>>続きを読む

ぼくらのふしだら(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

予告見て気になったので。時間停止能力というある種あるあるの設定を「※ただし使った分性欲が高まるデメリットあり」という一捻りが上手いなぁと素直に感心。
内気な性格の美菜実は時間停止能力を使ったチートで成
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.8

予告を見た時に「カプリコン1の焼き直しみたいだな」と思ってスルーしていたが、予告で強調されてた「月面着陸はフェイクだった?!」的な要素は後半のメインで、基本的にはチャニングテイタムとスカヨハのロマコメ>>続きを読む

Apple Original Films『ウルフズ』(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ブラピ×ジョージ・クルーニーの豪華コンビ再共演にも関わらず、日本では公開中止、Appleと製作サイドの確執により続編の製作もキャンセルとネガティブなイメージが強い作品。ただ、個人的に予告を見た時にそこ>>続きを読む

ザ・バンカー(2020年製作の映画)

3.9

人種差別が色濃く残る時代に黒人として不動産業で成功を収めたギャレットとモリス。170棟に及ぶ建物を所有したのだから凄い。白人のマットを隠れ蓑に使っていたものの、マットが欲を掻いて手を出した銀行経営から>>続きを読む