タイトルからして緩い映画かと思いきや、なかなかシビアな場面も多い映画。ふかちゃんチームが大人ではなく子供自ら取材交渉をする中で「営業中なんで」と断られたり電話を途中で切られたりする場面や、おーちゃんチームのリノとこうたろうの言動と行動に緊張感が漂っていた。それでも皆映画作りを通じて主体性や協調性を学んでいく姿は楽しそうだし、何より子供たちの突飛なアイデアの数々に魅せられる。鯉目線を入れたい案とか、パク・チャヌクの『別れる決心』を思い出した。俺も小学生の時にこんなワークショップに参加したかった。日常は映画的であることを今作に出演した子供たちから学んだ。
