このレビューはネタバレを含みます
嬉しい終わり方だったけどなんかなんも解決した気しなかった こういう綺麗な物語が王国を作ったのだろうし…
我々が生きているかぎり悲劇は終わらないのでは…
啓蒙としての側面の強い作品だ（というイメージをSNSでの前情報で得てから観た）からそう思うんだろうか
今までに差別されてきた現実の人々はニモーナのように世界を救えないし…現実はもっと複雑だろ…
正しさじゃ生きていけないから差別があるんだろ、理不尽なことすべてを正していったら世界は終わるだろ…？違うの？
だからこそ綺麗な物語が必要だとは思うけど それは正しさじゃないだろ…校長には校長の苦しみがあったというか、彼女はこの新しい世界じゃ生きていけないんじゃないの…？
校長のような人が全員死んだあと、正しさで生きていける人たちだけで正しく生きていくの？
正しくない人たちは教育するの？無理だったら刑務所に入れるの？
その正しさは永遠に続くの？
怖いです。
（体調が悪いときに観たから変な感想になった、普通に無垢な被害者たちを救おうという教育映画としていいものだと思う、ただ最初から正しいものが何かって決まってる物語って、それ自体が怖くなっちゃった。？）（「全員がありのままに生きていけることを目指す」と「マイノリティへの差別を無くす」、前者はただ皆を奮い立たせるための嘘の詩で、後者は現代の世界の人々がより幸福に生きていくための現実的な目標であって、その二者を混同してしまうことの怖さを感じたのかな。前者は後者の達成の役に立つのかもしれないけど、あんまり大きい音でテンションだけ上げると、しっぺ返しがきそうで怖いよ。）
