ボルト

ニモーナのボルトのネタバレレビュー・内容・結末

ニモーナ(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

彼女は「ニモーナ」。それだけで充分なんよ。

とにかく良かった。映像もストーリーも音楽も。
中世×テクノロジーという世界観からもうワクワクしてしまった。あの甲冑着た人達がいっぱい居る画面で展開されるモニターの数々。街並みも中世といえばみたいな感じなのに、住民達がスマホを構えているという。もうそこから凄いテンションぶち上がってしまった。

そんでさぁ、街を囲っていた壁の向こうが見えるシーンね。街で育ってきた人はずっと「壁の向こうにはモンスターがいる」「いつ壁が壊されても大丈夫なように、グロリアの意志を継ぐ騎士がいるんだ」と教わってきた訳じゃん?でもそこに広がっていたのは、美しい山々に月光煌めく綺麗な川面。モンスターなんてのはいなかった訳ですよ。
これって、ニモーナのように変身できる種族は他に居ないという事にもなるんだけど(もしかしたら1000年前にはまだ沢山居たのかも)、だからなんやねん、ともなるのがオチな訳で。
だって、たった一人しかいなくて、知る者は他に居ないからって、それが悪になり得る訳じゃないんだしさ。変身できるんだ、凄いね、で済むわけじゃん。
何言ってんだ?ちょっと観終わってすぐのテンションで書いてるんで支離滅裂過ぎる。すまん。

何が言いたいかっていうと、善悪をどこぞのお偉いさんとかに任せてないで、自分で色々な角度から相手のことを知って、見て、考えようよ、っていうメッセージなのかなぁと。っていうか善悪別に決める以前に、相手を見た目や出自で判断すんなって話だよね。凄い基本的な事だけど。
そのメッセージが凄くストレートで良かった。
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