このレビューはネタバレを含みます
前から見たいとは思ってたんだけど、ハズビンホテルで海外アニメ熱が高まってきたので、ようやく見ることができた。めっちゃ良かった。こういう優しさで溢れた作品大好き。
ニモーナのキャラがとても好き。口では色々ぶっ壊そうとか言ってるけど、心の底から望んでいるのは誰かと一緒にいることだけ。世界から爪弾き者にされたバルを見つけた時は仲間になれるかもと嬉しかったんだろうなあ。変身できる能力を持っていることで一方的に敵視され、孤独になってしまうニモーナの境遇が辛い。時々誰かに刺されたくなるって心中を吐露するシーンや助けた子供にすら剣を向けられるシーンは切なすぎた。
中盤にかけて度々繰り返される「普通でないといけない」っていう問答が考えさせられる。誰にとっての普通なのか？マジョリティから逸脱した存在は端に追いやられ、抑圧されてしまうのは現実も同じだけど、それらの差別・偏見にはっきりNOと突きつけるこういった作品はとても大事だと思う。フィクションから受け取ったメッセージでも自分の価値観や考えはアップデート出来ると思うし。
みる前は中世のファンタジーなお話なのかなーって思ってたら、割とバリバリテクノロジー発達してる現代と中世の融合的な世界観が個人的にかなり好き。2Dルックなアニメーションや目まぐるしく変わる変身アクションも映像的な見応えがあって面白かったし、バディものだし、個人的好きポイントが沢山あった作品だった！
