きゅう

コット、はじまりの夏のきゅうのレビュー・感想・評価

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)
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こういう映画に弱いことは分かっていたので、心の防波堤をつくって映画館に行ったのですが……それでも号泣でした。
語ること、語らないこと。その塩梅がとても素敵でした。

大事にされる、ということがどういうことかを知るのは本当に幸せなのか。それを知ってしまったらもう後戻りできない…。
幸せだと思っているものが失われた時、本当に辛いから。彼女の今後の人生はどうなっていくのだろうか。知りたい気も、知りたくない気もします。
そもそも幸せの定義なんてあるのだろうか?
どういう幼少期を過ごしたのか、どういう人生を生きてきたのか、それによって感想が大きく変わる映画かもしれません。

ちなみに隣のおじさまも号泣してらして、終演後に席を離れるとき、ものの数秒赤い目で微笑みあったんです。それだけでなんだか、少し心が救われたというか、この映画を観て良かったなと思いました。
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