心地よかった。
目から癒される。
子沢山な家族、粗野な父親、
忙しい母。
コットの居場所は家庭にも学校にもない。
出産を控えた母。
コットは母のいとこアイリンのところに、
休みの間預けられることになる。
そこで初めて、大切に扱われる。
来た日に、アイリンにお風呂で丁寧に洗ってもらうのが印象的。
野菜の皮を剥いたり、掃除機をかけたり、
コットも家事を覚えていく。
アイリンの夫ショーンとも打ち解けていく。
秘密が家庭にあることは恥じるべきと言っていたアイリン。
しかし重大な秘密があった。
コットが自分の居場所を見つけ、
生き生きとしてる姿に私も嬉しくなる。
ジャムを作ったり、何気ない日常の仕事を子供と一緒にすることが、子供にとってはとても心安らぐことなのだとわかる。
最後は、悲しいけれど、
本当の家族がいるのだから仕方ない。
でもアイリンとショーンと過ごしたこと、
存在を認めてもらえたことは
コットの人生を変えると思う。
ショーンとかけっこの練習してたのが、
最後にいきてくる。
いつも何かから逃げだすときは、走って逃げていたコット。大事なものに向かって走るのが泣けるね。