touch

アダマン号に乗ってのtouchのレビュー・感想・評価

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)
3.6
"誰もが自分のことで忙しすぎる"
* * *
セーヌ川のほとりに浮かぶデイケアセンター「アダマン号」に集う人々のイマジネーション豊かな交流、知識や技術をシェアしながら個を認め合う姿を静かに見つめる。
.
「精神疾患と付き合っていくにはきちんと薬を飲むこと」という切実なことばが胸に刺さる。
.
「傷病について適切なケアを受け続ける」という当然に思えること、誰もが容易にできる訳ではない。
特に精神疾患の場合、家族や友人、身近な人が離れていってしまうことで医療や福祉に自力でアクセスするのが困難な状況に陥ってしまうケースも少なくない。
この「アダマン号」は彼らの命の砦なのだ。
touch

touch