映画初心者

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターの映画初心者のレビュー・感想・評価

4.8
最高の一言

タイタニックという作品は3度目の鑑賞。1度目、2度目は自宅でDVDで鑑賞しましたが、3度目の今回、映画館、しかも3D上映という形式で鑑賞すると、この作品の素晴らしさ、力強さがかなり分かり、あまりに興奮してしまいました。

3時間超えの作品ですが長さがほとんど感じないです。構成が綺麗、伏線も演出もかなり丁寧。荒々しさが一切ない上に、教科書的な凡庸さが一切ない、凄さがあります。

3D上映になったことで賛否両論はあります。しかし、自分としては終盤の船から海を見下ろすシーン、画面下部に手すりが映りそこが飛び出し、それ以外の部分は海となっている。これによって、画面に奥行き感がかなり生まれ、冷や冷や感が2Dと比べてグッと出ていたなという印象。

ただし、字幕が被写体と被写体の間にあるような立体感で、被写体同士の位置関係が変わった場合に、脳が混乱して字幕が見辛くなってしまう現象は少しもったいない気もしないではないです。

演出が素晴らしいですね。タイタニックという巨大な船をより巨大に見せるために、前景に鳥や小さな船を描写する、画面いっぱいに船の土台を描写するなど。終盤では火花を出してそれをカメラが追っていくと船前方が既に沈んでいるという描写が最高でしたね。船のスクリューが出てくるカットなんてほぼ怪獣映画のよう。

記憶よりも恋愛パートが面白かった、というより終盤よりも恋愛パートが面白い。2人が初めて正装で出会うシーン、彼女の主観ショットになりますが、映画館で見ると、凄い。主観ショットは映画館で映えまくる、本当に彼女の視点になったような体験ができました。スクリーンが大きいので、視野が全部画面が映ることが原因なのでしょう。2人でダンスするシーンは、それ以前の静かさが一気に消える対照的なことでグッと盛り上げるのも良い。

IMAXで鑑賞すると、ボイラーのシーンの重低音っぷりが本当に楽しかった。

【総評】
最高です。それだけ。
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