この映画を観てあなたは誰かを思い浮かべるだろうか。“イニョン=運命”の描き方をアップデートさせた構成に好感。24年にも及ぶ海をも超えた相思相愛。何か成し遂げたいことがある、だけど大切な人がいる。そんな人にはきっと刺さる何かがある。
この映画を観た人の多くはきっとこの人に気持ちを持っていかれるでしょう。
アーサー役のジョン・マガロ。
グレタ・リーとユ・テオの主役2人と密接に関わる登場人物。彼の優しい雰囲気と彼の持つ人間として当然持つであろう不安の感情の表現、とても魅力的な人でした。
役柄はあらすじを見れば書いてあるのでネタバレも何もないんですが、フラットな状態で観たい人は知らずに観た方が楽しめるかも。
ひとまずこの俳優さんは覚えておこう。
ノラとヘソン、この2人の関係がどのように発展していくのかが気になって仕方ない映画です。
数多ある遠距離恋愛映画ものの中でも新しい答えを提示してくれてとても心に残ります。
冒頭のある3人が会話するシーンと第三者の会話(台詞)を考えながら物語を追うとより一層楽しめます。
自分の価値観でさえ炙り出されるから恐ろしい脚本と感じました。アカデミー賞ノミネートも納得。
〈キャスト〉
ノラ(グレタ・リー)
ヘソン(ユ・テオ)
アーサー(ジョン・マガロ)
※2024年新作映画45本目
※2024年劇場鑑賞44本目
※先行上映にて
