"忘れられない恋がある全ての人へ"
本当に心に沁みる美しい映画だった。
ラストシーンは切なくて涙が溢れた。
映画館を出ても何か込み上げてくる感情がうまく表せない自分がいる。
子供の頃の初恋が時を経て大人になって再会した時思い合っていても変えられないそれぞれの人生がある。
それは時間だけではなく韓国とアメリカというアイデンティティの違いでもある。
2人の男性の間で揺れる彼女の心情がとても丁寧に描かれている。
言葉ではなく見つめ合うその間の取り方が良くて彼らの気持ちに感情移入してしまう。
ずっと忘れられずに前に進めないヘソン、新しい人生に踏み出しているナヨン、そしてそんな2人に何か疎外感を感じている夫アーサー。
そんな3人のバーでのひとときは特に印象深い。
「あの時もしも…」という忘れられない恋は私自身にもある。
そのことを思い出し共感しながら2時間という素敵な瞬間を共有できた気がする。
NYの上質な大人のラブストーリーを是非見てほしい。